シングル煙突1m
断熱二重煙突1.75m
合計2.75m
バーモント・キャスティングスの指針では、アンコールで径6インチの場合、最低の煙突長は5mが条件だ。そこからか計算すると55%の長さしかないのが現状。煙突の長さの推奨値は、全部が一緒というわけではなく、その薪ストーブの構造や設計上想定された煙突の太さによるので、4mというメーカーもあれば、4.5mと言う人もいる。それに加え、気圧も条件のひとつ。標高が高い地域では、より長い煙突を必要とする。(1,000mにつき二割増し)
ドラフトが弱い、という印象はぬぐえない。経験則では、ストレートに立ち上げた場合、6mあると、いかにも着火時に「引いてる」感触があるのだが、そうではなくドラフトが起こるのを少し待つというレベル。ただ、屋根面からの上の高さもけしてあるわけではないが、それでも風圧帯にはかかっていないようで、逆流するようなことは無いのが救い。なので、焚きつけには、それ相応の準備が必要で、十分に乾燥した細薪を用意して最初の立ち上げを丁寧にすることが肝要。
水平燃焼をしてからの安定度は、若干劣るような気もするが、サーモメーターをよく見ながら微調整。それより、排出される煙と臭いが都会では気になる。冬は北風が多く、真南だと公園側に煙は流れていき、近隣のお宅の洗濯物に直接なびくことはないにしても、もう都会では「煙い」という言葉は無い位、誰も火を燃やすことがないので、こちら側としても気になるポイントだ。
触媒モデルは、ダンパーを閉めることで煙りの流れる通り道をコントロールできるから、それプラス空気の流入量を極端に減らすと、燃費を稼ぐことができる。燻るか燃えるかのギリギリまで火を落とせるからだ。一方、これがクリーン・バーン機だとそうはいかない。ただ、そこで燃費重視の余り温度を下げてしまうと煙は出る。ある程度、つまり最低でも250℃以上を保った状態にしておかないと…というジレンマが都会ではあると思う。あまりサーモスタットを絞れない。
より、薪の乾燥度は気にする必要があると思う。湿った薪だと、てきめんに煙は出る。なので、そこはとても重要。ネスターマーティンのカタログに、「薪ストーブの性能は、99%薪の性能である。」と書かれていたのを思い出した。そうです、その通りです。十分に乾燥させた薪を使おう。
アンテナやら各種電線が立ち並ぶ中。
次のシーズンは、プラス1m足そうと思う。屋根上で足すしかないので、それには屋根面に対してなんらかのステーを張る必要があるけれど、歩く人から「煙突がある」ということも見せたいし。今は、かなり遠くへ引かないと見えないのだ。と言うのも、見えないとどこから煙が?と思う人もいるだろう。実は、近所のおばちゃんが「煙いけど、どこ?」と隣近所に訊いて回っている姿を見て、これはイカンなぁ…、と。煙を火事と勘違いされては困る。都会ならではの気遣いも必要だと感じる。
室内も、シングルから断熱二重煙突に変えるかもしれない。そして、来る次のシーズン前には何か小型のクリーン・バーン機を導入して、煙突は分岐させて二台並列で比べてみる…、なんていうのもいいかもしれない。(暑くて倒れそうだが)
今年の冬は、ホント寒かった。でも、それも東京では間もなく終わり。
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